第65回 スワンS(2022)予想

今年も阪神芝1400mで行われるスワンS。

阪神芝1400mの重賞というと阪神C、阪急杯だが(2・3歳の牝馬限定戦はこの際はスルーw)、なんとなく阪神巧者が近走成績に関係なく好走している印象があるが、そんなことはないか。。。

今回の出走馬で阪神コースでの好走が目立つのは

ホウオウアマゾンが2.4.1.2で着外の2回はG1、

ロータスランドの5.1.0.2も2度の着外はともにG1、

サブライムアンセムの1.2.0.1も着外は桜花賞、

ダイアトニックは2.0.1.0だが3着の1度は2位入線で降着となったもの、

とこの4頭はどうしたって無視できないような気がする。

出馬表を見てみると比較的内枠に先行馬が揃い、差し追い込みタイプは外目の枠に揃った印象。
展開的にはすんなりと隊列が決まりそうな雰囲気がある。
そうなると外枠でこれまで先行する競馬が多かったスカイグルーヴなどはそれなりの票は集めそうだが印は回せない。

やはり阪神実績もあり、この中では能力も上位と評価できそうなホウオウアマゾンは最内枠を上手く活かせれば最有力に思える。ここは軸に信頼したい。

一番競馬をしやすそうに思えるのはロータスランド。京都牝馬S1着、高松宮記念2着が示すように5歳になって短距離により適性が出てきた印象、G2以下なら阪神で連対率100%の実績を考えても重い印を打ちたい。

3番手にはダイアトニック。阪神での3走は新馬戦の1600mと2度の阪急杯。そこで2勝と2位入線なら得意コースであることは明らか。鞍上が継続騎乗の岩田康誠なら内目の4番枠からすんなり好位の内につけて頭まで狙えそうだ。

以下、内から逃げを打てそうなヴァトレニ、実績上位のマテンロウオリオン、同コースのフィリーズレビュー勝ちのサブライムアンセムを押さえにホウオウアマゾンからの流し馬券で。

意外にオッズが割れてるようなのでワイド流しでもいいかと思っている。

第11回 アルテミスS(2022)予想

リバティアイランドが抜けた人気になりそうだ。

デビュー戦の上がり31.4という数字が強烈すぎるためだが、全体時計は1:35.8。それほど飛び抜けた時計というわけではない。
今年、新潟芝1600mで行われた2歳新馬未勝利戦はここまで13レースあるが、9番目のタイムに過ぎない。


それだけの上りが使えるというのは能力の証明だろうが、前半600m通過38.2、1000m通過64.4という新馬戦にしても超スローという前半があればこその上がり時計。

もちろんそんなスローでしっかり折り合い、終い鋭い脚を繰り出せるのだから強いことは間違いないが、断然の一番人気ならばあえて抑えに回して好配当を狙いたくなるのは穴党の性というものだ。

10頭立てと少頭数でもあり、今回もそれほど速いペースになるとは考えにくい。なるべく前目で運べそうなタイプを狙ってみたい。

◎本命は4枠4番ディナトセレーネ
デビュー戦の新潟1400mではスタートが合わず後方からの運びで良く追い上げるも4着。2戦目の中山1600mではすんなりと好位につけて2着には2馬身半差で完勝。中山の不良馬場で1:35.5の時計は今年の中山芝1600mの2歳新馬未勝利9鞍中4番目の時計。
前走同様すんなりと好位で運べればしぶとく脚を伸ばして馬券圏内に残る、そんなシーンは想像できないだろうか。人気もないし馬券妙味で中心視。

〇対抗に8枠9番マラキナイア
昨日引退が発表されたステイフーリッシュの半妹。デビュー戦は中京1600mで離れた3番手から上がり最速で後続に2馬身差。レースセンスの高さを見せた。時計も1:34.7と優秀。勝ち切る可能性も十分に思える。

▲単穴に6枠6番アリスヴェリテ
前走のOP野路菊Sは逃げて2着。他に逃げそうな存在もなくハナを切るのはこの馬か。2000mからの距離短縮がどうかだが、それほど早い流れにならないようであれば先行して粘りこむ可能性もあるのではないだろうか。

△に3枠3番リバティアイランド、8枠10番ラヴェルの人気2頭を抑えて馬券は◎からのワイド流しでどうだろう。

サークルオブライフ、ソダシ、リスグラシュー、ラッキーライラックと4頭のG1馬が出ている出世レース。今年は誰が女王候補に名乗りを上げるのか。じっくりとそのレースぶりを見届けたい。

第166回 天皇賞・秋(2022) 展望

3歳馬3頭 vs 歴戦の古馬という構図の今年の天皇賞秋。

おもしろいのは3歳馬では皐月賞馬ジオグリフではなく、皐月賞ダービーともに2着のイクイノックスが、古馬ではやはりG1勝ちのあるシャフリヤールやポタジェ、パンサラッサよりもG1未勝利のジャックドールのほうが人気になりそうなこと。


シャフリヤールとジャックドールの人気は逆転するかもしれないが、ポタジェ、パンサラッサよりはジャックドールのほうが人気上位となりそうで、実績よりも勢いのほうにファンやトラックマンは重きを置いているように見える。


パンサラッサとバビットという2頭の逃げ馬がいて、ともに後続を引き離すくらいの速いペースで逃げてこそ持ち味を活かせるタイプという評価がなされているので、大方の予想はハイペースで後半の持続力がモノをいうとの見方が優勢。

いきおい中団からの差しや追込みに注目が集まるが果たしてその通りの展開になるだろうか。


2頭の逃げ馬の直後にはジャックドールがいてスローペースにはならないだろうが、それゆえに息の入りにくい流れが想定され追走で脚を使わされる中団以降からの切れ味よりも、好位からしぶとく持続脚を伸ばせるほうに展開は向くのではないか、そんな気がするのだ。

そう考えれば自分の本命候補はジャックドールが最有力ということになるが、相手にもパンサラッサやバビットというのも入れておきたいし、枠順次第だがノースブリッジや牝馬のマリアエレーナなんかもこれまでのレースでの位置取りを考えると拾っておきたい存在。

そんなことを考えるとやたらと手広い馬券になってしまいそうでまだまだ検討が必要だが、久しぶりにじっくりと展開を想像して買い目を決める楽しみを与えてくれそうなレースだ。

木曜日午後の枠順確定が楽しみである。

Sライン

ドイツのサラブレッドの名前は母の頭文字を引き継いで名付けられるという伝統がある。母の頭文字がファミリーネームを表すというのはなんとも粋な感じがして、カッコいいなあと思っているのだが日本に輸入されてもそれを忠実になぞらえている牝系がある。

シュヴァルツゴルト Schwarzgold

1937年ドイツ・シュレンダーハン牧場で生産されたシュヴァルツゴルトはドイツ1000ギニー、ドイツオークス、ドイチェスダービーを圧勝し、通算12戦9勝2着3回という名牝。
引退後はとうぜん繁殖牝馬となるが、13歳で死亡したため2頭の牝馬しか残せなかった。

しかしそのうちの1頭、シュヴァルツブラウロート Schwarzblaurot が繁殖牝馬として成功、その産駒が次々と母として成功した。
今年の桜花賞とオークスを勝ったスターズオンアースの9代母がシュヴァルツブラウロートであり、スターズオンアースの叔母にはソウルスターリングがいるようにその牝系には日本のG1でも多くの結果を残している。


例えばビワハイジも実はこの牝系に属するがその母母がアイルランドに輸出されたため、ビワハイジの母はアグサンという名前でSラインを繋ぐことはなかったが、ビワハイジはブエナビスタ、ジョワドヴィーヴルを出しているし、その近親にはマンハッタンカフェの名前もある。
日本の競馬とも実に相性のいい牝系と言えるだろう。

昨年のNHKマイルCを勝ったシュネルマイスターもこの牝系でSラインを踏襲した名前を付けられているが、その近親にあたるのが今週のローズSに出走する2戦2勝のサリエラ。半兄に朝日杯FS勝ちのサリオス、全姉に府中牝馬Sを勝ち、エリザベス女王杯と有馬記念を2着したサラキアがいる。


もしサリエラがローズSで秋華賞の出走権を取れば、秋華賞でスターズオンアースとサリエラという2頭のSラインを繋ぐ牝馬が日本のG1で激突することになる。特別に血統に詳しいわけではない私でも、なんとも夢のある話だと感じる。

毎年、凱旋門賞に挑戦する日本馬がいることを見ても、今や競馬が国境を越えて交流があるのは当たり前のことではあるが、血統の世界もますます深く絡み合っていくのだろう。

日本でもこのSラインが大きく育っていくのだろうと想像すると本当にワクワクしてくる。

ちなみに、サリエラの1歳上の牡馬がエスコーラ Escola という名前なのはご愛敬ということで。きっとSコーラだったんだろうね、と。これも目下5戦4勝、なかなかコンスタントには使えないようだが、これも重賞戦線で活躍する日がくるのだろう。

ホワイトフォンテンで競馬の虜になった男の日記